• 鳥取大学医学部付属病院様

  • 手術室映像システム

  • 手術室15室に手術室映像システムを導入。医療業界初の2D・3D画像を放送業界用マルチフォーマットライブスイッチャーで簡易切替え

日本海をイメージし医療ロボットda Vinciが設置されたメインの手術室

  • システムの概要・特長

    鳥取大学医学部付属病院様は697病床と約1,000名のスタッフにより、鳥取県だけではなく、島根県東部、岡山県北部まで広範囲の医療を支えています。このたび3室の新設手術室と12室の既存の手術室にフルHD術野カメラシステムと液晶モニター、映像切替え用としてマルチフォーマットライブスイッチャー、コンパクトライブスイッチャーが導入されました。
    本システムでは、手術映像録画システム「SRS(エスアールエス)※1」との連携により、全手術室の映像をフルHDで録画およびライブ配信することが可能になっています。
    また手術室以外のスタッフステーションやナースステーション、ナース控室には液晶モニター、カンファレンスルームにはプロジェクターなどが導入されました。 新設された手術室の1室には、医療ロボット「da Vinci(ダヴィンチ)※2」が導入され、拡大された高解像度3次元立体画像(3D映像)を見ながら両手で操作する手術が可能になりました。しかし、2Dと3D映像を頻繁に切り替えて運用する医療現場においては、手術中のモニターの切替え操作が不便で大きなネックになっていました。そこで通常、放送・プロダクション業界で使用されている「マルチフォーマットライブスイッチャー(AV-HS450N)」を用いて、映像ラックに取り付けた別注の画面セレクトボタン(ベネテックス製VS-R45)のスイッチ切替えによって、2D・3D映像を簡単に切り替え表示することが可能となりました。簡易切り替えができるシステムは他社にはなく、放送業界用のマルチフォーマットライブスイッチャーが使用されたのは医療業界でも初めてとなります。

  • 鳥取大学医学部付属病院様外観

  • da Vinciが設置される手術室

  • 手術映像録画システム「SRS」

  • スイッチャーで2D・3D映像の切替が可能

  • メモリーカードポータブルレコーダー AG-MDR15

  • 手術台上部に取り付けられたハイビジョン術野カメラ AG-MDC10G

   
  • da Vinciが導入されていない全手術室にも、コンパクトカメラヘッド(AG-MDC10G)とメモリーカードポータブルレコーダー(AG-MDR15)で構成されるフルHD術野カメラシステム、およびコンパクトライブスイッチャー(AW-HS50)、液晶モニター(32型、60型、70型)が導入されました。これにより1920×1080のフルハイビジョン記録と3MOSによる高画質撮影と、内視鏡などの医療機器映像の切り替え表示を可能にしています。

  • 自然あふれる「大山」をイメージした明るい手術室

  • 「鳥取砂丘」をイメージした手術室

  • 12室ある既存の手術室にも映像システムを設置

  • 60型2D対応液晶TV

  • da Vinciが設置される手術室以外に設置されたラック

  • コンパクトライブスイッチャーとメモリーカードポータブルレコーダー

   
  • また、スタッフステーション、麻酔科医控室、ナース控室・ナースステーションには47型液晶VIERAが導入されたほか、カンファレンスルームにはプロジェクター(PT-DZ6710)が2台導入され、撮影された映像をリアプロ方式※3にしました。スクリーンを壁面に埋め込み2D・3Dで切り替えて手術映像を見ることができます。リア方式のメリットとして、室内が明るい状態でも高精細な映像を見ることができ、スペースを有効に活用することができます。

  • 共用カンファレンス室では2D・3D映像を視聴することができる。スクリーンは壁に埋め込まれている

  • PT-DZ6710でリアプロ方式で投射

  • カンファレンスルーム裏にあるラック

   
  • さらにda Vinciが設置される手術室の横には、手術状況をリアルで見る「観察室」があり、モニターが2台設置されています。ウムガラス(瞬間調光ガラス)※4を設置し、患者様が手術室に入ってきた時には、リアプロ方式で気持ちを落ち着かせるための映像をプロジェクターで流すなどの配慮も実施しています。今後、鳥取大学医学部付属病院では外部施設への手術映像ライブ配信や4K録画・視聴環境の整備なども検討されてます。

  • 観察室内に設置されたPT-VW330

  • 観察室内からはモニターで手術状況を確認することができる

   
  • ※1 SRS・・・SRS(エスアールエス)こと、Sergery Recording Systemは、Medi Plus社が開発した医療業界初のソフトウェアエンコード方式の手術映像録画システム。従来のハードウェア録画システムと比較して機能の拡張性・柔軟性が非常に高く、導入する病院が増えている。

    ※2 da Vinci・・・da Vinci (ダ・ヴィンチ)こと、da Vinci Surgical System(ダ・ヴィンチ・サージカルシステム、ダ・ヴィンチ外科手術システム)は、インテュイティヴ・サージカル(米)が開発したマスタースレイブ型内視鏡下手術用の医療用ロボット。内視鏡が映し出す3D画像によって自分の目で見るのと同じような立体的な画像を確認できる。画像を拡大したり、遠隔操作で実際に手術をするアームロボットに患部の位置や処理方法を伝える。アームロボットは人の手のような「手振れ」が起こりにくい上、人の指先では届かない部位も処理できるため、正確性、安全性、低侵襲性の向上が期待されている。世界で2,031台(2011年9月現在)が稼動しており、国内では大学病院を中心に66台(2012年4月現在)が導入されており、現在も導入する病院が増えている。

    ※3 リアプロジェクター方式・・・画面に見立てたスクリーンの背面からプロジェクターで投影する形で表示する。略してリアプロとも呼ばれる。

    ※4 ウムガラス・・・2枚のガラスの間にある液晶シートが電気のON・OFFに反応し、スイッチひとつで透明ガラスから不透明ガラスに切り替える調光ガラス。西日や直射日光を拡散させる効果や、室内の間仕切り、さらにはホームシアターの映像スクリーンなど、さまざまな用途に使用できる。

   
  • 主な納入機器
    ソリューション

  • 主な納入機器

    ・プロジェクター PT-DZ6710 2、PT-VW330 1
    ・シルバースクリーン(キクチ) PA-HD150 1
    ・ハイビジョン術野カメラ AG-MDC10G 15
    ・術野カメラ3軸回転台(オリオン技研) 3D10-P10T 15
    ・マルチフォーマットライブスイッチャー AV-HS450N 1
    ・3Dプロセッサー AV-HS04M7D 1
    ・リモコンパネル(ベネテックス) VS-R45 1
    ・コンパクトライブスイッチャー AW-HS50 14
    ・メモリーカードポータブルレコーダー AG-MDR15 15
    ・液晶TV 70型2D対応(SHARP)LC-70Q7 2、60型2D対応TH-60GT5-K 3、47型2D対応TH-47ET6-K 3、37型2D対応TH-37ET7-K 4、32型2D対応TH-32X5-K 4、32型3D対応(東芝):32ZP2 8
    ・スピーカー WS-A22T 6
    ・アンプ WP-H062 1
    ・ミキサー WR-X02 1
    ・ワイヤレスマイク WX-4100B 2、WX-4300B 2
    ・ワイヤレス受信機 WX-4040B 1